手でボールを投げる段階で説明しましたが、利き腕は、鞭(むち)を振り下ろすように、肩→肘→手首→指を通って加速しながら、ボールを運ぶように打つことを心掛けましょう。
ジュニアや初心者にラケットを握らせてすぐ素振りをさせてしまう指導者の方がおりますが、まず最初にラケットを使わずにテニスボールで友だちとキャッチボールをしてください。
テニスのストロークをイメージして1つのメニューを10分位続けてましょう。飽(あ)きてくるかもしれませんが、基礎・基本は繰り返し習得するものです。
皆さんはキャッチボールというとフォアハンドのオーバースローだけをイメージするかもしれませんが、バックハンドのオーバーハンドスローもありますし、サイドハンド、アンダーハンドなどのキャッチボールもあります。
これを覚えるとバックハンドストロークも自由自在に打てるようになります。いろいろなキャッチボールをイラストを参考にして多く練習してください。家ではお父さんやお母さんとキャッチボールをしましょう。
キャッチボールはあくまでも「腕は鞭(むち)を振り下ろすように」です。手のひらは指先が下を向いているときはサイドハンドストロークや横面ボレー、上を向いているときはトップ(オーバー)ハンドストロークやスマッシュ、サービス、縦面ボレーになります。なぜそうなのかは、ラケットを握っている手を開けばわかりますよね。
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イラスト:田谷 惇 |